★コア・ビリーフセラピー®

コア・ビリーフセラピーの前にビリーフの説明をさせてください。

「ビリーフ」beliefって何?

ビリーフとは「信念」の意味ですが、その人が「信じていること」「絶対にそう!」と思っていること、思い込みと考えると分かりやすいです。

例えば...

私は人前で話すの得意! 「私は人前で話すのが苦手

仕事は楽しい!仕事は辛い

失敗があるから成功できる失敗はしない方がいい

はアクセルビリーフ はブレーキビリーフ(リミッティングブレーキ)といいます。

どちらのビリーフが正しいかということはありません。その人が何を信じているか、という事実だけです。

1例を参考に見てみましょう。

もし「失敗があるから成功できる」と信じていたら?

失敗は怖くない、成長できると思っているからどんどん挑戦する

       

  失敗しても原因分析し挑戦し続ける

       

     経験値が上がる

       

     能力が上がる

       

できることが増える=自信がつく

       

自信がつくサイクルの繰り返しで人生が進んでいく

 

 

もし「失敗はしない方がいい」と信じていたら?

失敗するのが怖い、恥ずかしいから挑戦しない

      ▽

失敗しそうなことは挑戦しない

      ▽

   経験値は上がらない

      ▽

    能力は伸びない

      ▽

できるようにならない=周りと比べ、できないと自信をなくす

      ▽

自信がつかないサイクルの繰り返しで人生が進んでいく

 

・・・といったように普段から意識をしているわけではありませんが、その人が信じているもの思い込んでいるもの、それが「ビリーフ」です。

ビリーフが違うだけで、行動が真逆になり、結果として得るものも大きく異なります。ビリーフの力は計り知れません。

 

このコア・ビリーフセラピーでは、人生に影響を与える、特に幼少期に身につけたブレーキビリーフを扱います

例えば・・・

「私はいなくてもいい存在」

幼少期の親の関わりや環境によってこのようなビリーフがつくことがあります。

そして幼少期についたビリーフは消えることなく、根深い「心のトゲ」となり、そのまま大人になります。

人は多くのブレーキビリーフが複数あり苦しみを生んでいる場合もあります。

自分では分かりにくいですが、悩みの根底にあるビリーフのことをコア・ビリーフといいます。

コア・ビリーフセラピーではこの部分に変化をもたらすことができるので、楽になるのです。

ビリーフはなぜできるの?

幼少期のあなたが「 自分を守るため 」に決めたためです。自分で決めるってどういうこと?と思われるかもしれません。

例えば「私はいなくてもいい存在」というブレーキビリーフを子供が信じているとします。

なぜこんな風に信じるようになってしまったのでしょう?

理由はその子供の解釈の仕方によって異なるので、一例ですが・・

「お母さんがいつも忙しいしイライラしているのは私のことを好きじゃないからだ。

私はお母さんにとっていなくてもいい存在に違いない」と 勝手に子供の頭で解釈してしまうのです。

お母さんが実際にどう思っていたかは関係なくです。 よほどのきっかけがない限り、

一度できたビリーフは変わることなく、そのまま大人になります 。

そして「私はいなくてもいい存在」と心の深いところで信じている為、

無意識にそういう自分でいようと行動してその気持ちを強化するのです。

「やっぱり私はいなくてもいい存在なんだ」・・といったように。

苦しいことを何とかしたいのに無意識に苦しむ方を選んでしまうって不思議だと思います。

しかし自分では分からなくても、心の奥深くでこのようなことを信じていると苦しいですよね。

一方、その苦しみをかき消したいので、「私がいなくてもいい存在な訳がない!」と心の深いところで

それを拒否することを決める子供もいます。

それによって例えば、剰に頑張ることで自分の存在価値を認めてもらおうと無意識に行動します。

こちらは普段、ご本人の悩みになっていませんが、何かがきっかけで苦しくなり悩みになる場合があります。

 

※ ブレーキビリーフは、幼少期のあなたが自分を守る為に決めたことによってできたものです。
決して悪いものではなく、幼少期のあなたには必要なことだったのです。
大人になった今はもう要りません
お父さんやお母さんに期待していたことは手放して変えていいんです。
あなたは大切な存在だし 、幸せになることを諦めなくていいんです。
っと人を頼っていいのです。

★子供が原因? 親御さん対象のセラピー

近年、子供の不登校が大変増えています。お子様が不登校になり、ご本人はもちろん、その親御さんの苦しみはとても大きいものです。不登校になる原因は様々ですが、小さい頃からの親の関わりによって大きく左右されることが多いです。つまり親の関わりを変えることによって改善できることがあるのです。
コア・ビリーフセラピーの「ビリーフって何?」でお伝えしたような、例えば「いなくてもいい存在」というビリーフをもつお母さんの子供への影響はどんなことがあるでしょう。
お母さんは自分では気づかなくても、深いところで「自分はいなくてもいい存在」と思っているので、ちょっとした子供との関わりの中で不安になったり悲しくなったりイライラが止まらなくなり、子供に対して必要以上に怒り罵声を浴びさせてしまうことがあります。子供は「こんなにお母さんが起こるのは僕(私)がいらない子だからなんだ」と解釈しやすく、結果として、不登校に繋がるケースもあります。

ここまでのお話で気づかれた方もいらっしゃると思いますが、親と同じネガティブビリーフが子供にも高確率でつきます。
そのことを世代間連鎖といって、ビリーフの中でも世代間連鎖しやすいビリーフがあります。「いなくてもいい存在」というビリーフはその一つです。お母さんがこのビリーフを持っているということは、お子様だけでなく、その方のお母さんやお父さんも同じビリーフで苦しまれていた可能性があります。
この話をさせていただくと、自分の子供にはもう同じ思いはさせたくない、自分の代で断ち切りたいと決意し、コア・ビリーフセラピーを受けられる方々が多くいらっしゃいます。ご自身が変わることでお子様にも変化をもたらす可能性があるのです。

 

本のご紹介

恩師の井上顕滋先生の著書です。間違いなく子育てに役立つ、目からうろこの一冊になると思います。特にお子様が中学生になる前に、ぜひ知っていただき子育てに取り入れていただきたい内容となっております。